吉備文化財修復所
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2015年 2014年>

22015.02.25
喜多方願成寺です。
境内は雪に埋もれ、久しぶりの阿弥陀堂も庫裡の向うで、雪の間に見え隠れしています。
堂中には平安時代末に造られた阿弥陀三尊像が安置されておりますが、観音像は持物の蓮台が失われています。
無くなった方を迎えに来られ、蓮台に載せて西方浄土へ戻っていくのが本来の役目である来迎のお像としては寂しいですね。
御住職の御意向を受け、復元制作をすることになりました。国の文化財指定を受けているので、もちろん文化庁や県。市の
ご理解を得た上で作業を進めています。 大きさや形の確認のため昨年暮れ現地で模型を作り、工房に戻って桧で制作し直しました。
実際に載せてみて様子を確認しましたが、やはりあるべきものがあると全体が引き締まります。これからさらに仕上げていきます。
何でもかでも復元を嫌う傾向が強い最近の文化財修理ですが、宗教的な文化財というものあり方を、あらためて問い直してみるべきだと思っています。



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