吉備文化財修復所
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1.古典彫刻(仏像・神像)修復

当修復所の基幹業務であります、仏像・神像などの修復についてご依頼いただく際の流れを説明いたします。

依頼のお問い合わせ
通常の修復は左図の手順で進みます。お問い合わせいただく際は対象となるお像のおよその大きさをお知らせください。

現地調査
写真で見積依頼を受けることもありますが、お像の状態全てを把握できませんので費用や期間について前後する可能性があります。 責任あるお答えをするためにも、修理前の見積り調査をさせて頂きたいと思います。 現地調査は損傷確認に重点をおいた調査となり、修理対象の大きさと数にもよりますが通常2〜3時間で終わります。

修理計画・費用算出
修理計画を策定したうえ、修理費用を算出し、後日お送りいたします。 この場合実費(交通費程度)を頂戴致しておりますが後日仕事として成立すれば修理設計費用分として修理費用から相殺致します。

計画、費用のご承認
ご寺院の場合、決定には役員会や檀家さんたちの話し合いが必要になると思います。要請があれば修理手法等のご説明に伺っております。

修復実施
修理実施の間に、ぜひ一度は作業を見に来てください。通常とは異なるお像の姿を知ることでより愛着が湧くはずです。 【参考】修復方法・実績
修復以外の弊所業務について説明します。

2.講演

「仏像」の修復ということで何か秘密めいたイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし人に話せないような手法や秘伝がある訳では決してありません。 「開かれた文化財修復、明解な修復手法」を心掛け、修復で得た古典技法や新たに開発した手法、保存・修復の概念など像の所有者の協力をいただきながら、ご依頼があれば講演を行なっております。
その他、仏像を深く理解するために修復家ならではの仏像の見方、感じ方を豊富な資料を用いて、講座や講演等の依頼も受け賜っております。

3.制作

文化財の修復をするなかで解明した古典技法を活かし、仏像の制作を行なっています。
また仏像だけでなく、天井画や聯、扁額など幅広い分野の制作も行っております。 既製品では得られない、依頼者様のオーダーに細やかに対応したものを制作いたします。 寺院に新設したいものなどございましたら、ぜひお問い合わせください。
その他「明るく若い人にも親しまれるようにしたい」「格調高い感じにしたい」など寺院の雰囲気づくりにもご協力、ご相談を受け付けております。

4.保存調査

絵画や工芸品などに比べると、仏像というものは大変分かり難く、安置されている仏さまのいわれ等が寺歴にない場合、その像の情報は限られたものとなります。所有されている像に関する細かい情報を得るためには経験を積んだ人間による調査が不可欠です。 ただし、像の制作に関わる仏師名や造立年などは確実に分かることではありません。その点はお含みおきください。
調査記録をとり、調書を作成し提出致しますので、その費用が発生します。 費用は、調査員の往復交通費と1日日当、像1体あたりの書類作成費を合計したもの、とお考えください。
像のお姿の写真や法量(寸法)等の細かい基本資料があれば万一、火災、震災等で被害を受けた場合修理や復元が容易になります。 また、盗難等にも速やかに対応出来ます。あって欲しくはないことですが、不測の事態に備えるためにも仏様の戸籍台帳として、詳細な写真記録と調書の作成、その保存をお勧めいたします。

5.お像の周辺環境の整備

吉備文化財修復所の所員は「学芸員資格」を有しており、保存環境の整備について適切なアドバイスを行うことができます。
寺院などの歴史的な遺産を守るお手伝いをするため、弊所所員が出張いたします。保存環境の整備についてお困りの場合は、ぜひ弊所までご相談ください。

6.人材育成

将来、文化財を守る担い手となる学生を育成するため、大学などでの講義や講演をしております。
また修復家の育成のため、弊所ではインターンシップ(研究生)の受け入れを行なっています。